腎臓癌(じんぞうがん)
- 健診で超音波検査をして偶然見つかることがあります。
- 全く症状がないことが多い。痛みや血尿、発熱があったときは進行していることがあります。
- 透析をしている方でも腎臓がんが見つかることがあります。
症状 他
- ● 一般的な症状は無症状(自覚症状がない)です。
腰痛、発熱、体重減量などがあった場合は進行癌になっていることがあります。 - ● 男女差では男性に多いといわれております。
- ● 長期透析患者様にみられる後天性嚢胞性腎疾患(aquired cystic disease of kidney:ACDK)に合併する頻度が多いです。
検査・診断
超音波検査、CTが必要です。
血液検査では腫瘍マーカーは一般的ではありません。
手術(近隣の施設にご紹介しております。)
腎臓癌は手術が原則となっております。癌の大きさ、場所によっては腎臓の部分切除が可能な場合があります。現在は腹腔鏡手術、ロボット支援手術(ダビンチ)が一般的となっております。
放射線治療は脳転移などには行われますが、原発巣(腎臓癌)は対象になりません。ただ、周囲組織への浸潤のため、手術適応にならない場合では、腫瘍血管塞栓術が行われます。
2008年から分子標的薬が認可され、これは腫瘍の増殖因子を阻害する作用のある薬のことです。
腎血管筋脂肪腫(じんけっかんきんしぼうしゅ)AML(Angiomyolipoma)
- 健診で超音波検査をして偶然見つかることがあります。
- 腎臓にできる良性の腫瘍です。
検査・診断
★4cm以下であること、数が増えないこと大切です。
超音波検査、CT(できれば造影)が必要です。ときに腎癌との鑑別が必要な場合がある。
血液検査では腫瘍マーカーは一般的ではありません。
治療
一般に、無症状で腫瘍径4cm以下のものは画像での経過観察が選択されます。無症状で腫瘍径4cmを超えるもので、出血、症状発現、破裂のリスクが高いと想定される場合には、予防的に選択的動脈塞栓術(TAE)または手術が選択される場合がありますが、ただし、必ずしも明確な基準はなく、症例に応じて経過観察、手術治療、選択的動脈塞栓術、薬物療法が選択される。
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