勃起不全（ED）について

原因

EDの原因となるものは大きく３つに分けられます。

1器質的な要因

血管の固さや神経障害、男性ホルモンの低下など

2心因的な要因

性行為に対する不安や緊張、過度のストレスなど

3薬剤の副作用に因るもの

薬の副作用で、性欲減退、ED、射精障害等を引き起こすことがあります。

どれも起こる可能性がありますが、若い方はほとんどが　2です。

問診・診断

具体的な症状を列記します。これらの症状によって重症度を判定しております。

• 性行為の際に必要な時に勃起が得られない。
• 勃起はするが、必要な硬さが得られない。また、勃起を維持できない。
• 自慰行為時は硬くなるけど、パートナーとの行為時に硬くならない。
• 特定の人との性行為時にだけ、うまくできない。
• 勃起は得られるが、やわらかくなってそのまま射精まで至ってしまう。
• 刺激がある時は勃起が維持できるが、そうでないと萎えてしまう。

治療

　どの症状もED治療薬の服用で80％以上の方が回復すると言われています。

　当院でもEDだけの治療の方、前立腺肥大症で通院しており、EDの相談をされる方は様々です。当院はプライバシーを尊重して番号札で診察室にお呼びしております。また、泌尿器科のみではないので血管外科の通院の方、透析で来院されている方様々な科で診察をしておりますので恥ずかしがらずに是非受診してください。

EDの治療は日本では自費診療となります。

治療薬

　国内で認可されている治療薬は主にバイアグラ、レビトラ、シアリスの3種類です。これらの違いは、効果時間、食事・飲酒との関係ぐらいで好みがあるかと思われます。

心筋梗塞、狭心症の患者様に対しては問診、現在の内服薬（ニトログリセリン）の状況、治療歴などをお伺いし、安全と判断した場合は同意書を頂く場合がございます。

バイアグラ（クエン酸シルデナフィル）

内服後30分程度で効果がでて、約1時間で血液中の濃度がピークになります。
食事後に内服すると効果が弱くなります。

レビトラ（塩酸バルデナフィル水和物）

内服後、15分程度で効果がでて、約45分で血液中の濃度がピークになります。
即効性があるものです。
透析患者様には禁忌です。

シアリス（タダラフィル）

内服後、１～2時間程度で効果がでます。
安定した効果と自然の効果があると言われております。
透析患者さまには適応しております。

上記すべては当院では処方箋でお渡ししております。お近くの薬局で薬剤を受け取っていただいております。